【新チケット料金体制】USJから超混雑日が消える??!【考察】

今回は今までの記事とは違った趣向の記事。

ずばり、 USJから超混雑日が消えるのか?!】 です!

チケット料金の価格変動制システムについて、考察していきたいと思います。

目次

今までと今後のチケット体制の違い

まずはこちらの画像をご覧ください

f:id:Salaf:20181027065416j:plain

オリジナル画像

f:id:Salaf:20181027065616j:plain

http://www.usj.co.jp/company/news/2018/0927.html

ご存知の通り、1日券では価格変動制が導入され、安い時期や高い時期があります。

さらに、1.5日券、2日券ともに一律料金ではあるものの、値上げがされています。

国内のテーマパークに焦点を絞るなら、郡を抜いて高い価格水準です。

では、なぜ今回刷新されたチケット料金体制に変更されたのでしょうか……

USJ公式の発表と近年のパークの状況から推測していきます。

USJ公式の意図とは

なんだよ! 値上げなんてするなよ! USJ行かなくなる!

なんて、思われる方もおられるかと思います。

ですが、価格変動制を導入することでもたらされる効果を、USJはきちんと説明しているのです。

以下、USJ公式のニュースリリースより引用です。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、多様なゲストのニーズに対応するとともに、日ごとの繁閑差を平準化して、総合的なパーク体験価値を向上することを目的に、スタジオ・パス(パーク入場券)チケット体系を刷新することといたしました。

●1日券(1デイ・スタジオ・パス)につきましては、2019年1月10日(木)からシーズンや日ごとの繁閑による需要に基づき日別に設定された段階的価格制を導入することにより、ゲストにより多くの選択肢と価値を提供いたします。(金額は別添の2019年1月~3月の1日券の価格カレンダーをご参照ください。)

~中略~
新たなチケット体系では1日券は日によって設定された価格が適用されますが、中には現行価格よりもとてもお得な価格となる日も設けられています。ゲストには需要の低い日に来場することでより多くの価値がもたらされることになります。

~中略~

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、ゲストの皆様の多様なニーズにお応えし、世界最高のエンターテイメントをお届けしています。数々のエキサイティングなショーやアトラクションを提供してきており、さらに2020年には「Super Nintendo World」のオープンも予定される中で、新たなチケット価格体系はピーク期間においてもゲストの体験がすばらしいものとなるよう支援するものです。そして、ご来場のゲストの皆様には、このパークをワールドクラスのデスティネーションとして成り立たせている、クリエイティビティと細部までの徹底的なこだわりが結集したパークの最新のアトラクションやショーを存分にお楽しみいただきたいと考えています。

http://www.usj.co.jp/company/news/2018/0927.html

ここから、大切な文言をピックアップします。

…多様なゲストのニーズに対応するとともに、日ごとの繁閑差を平準化して、総合的なパーク体験価値を向上する…

…ゲストには需要の低い日に来場することでより多くの価値がもたらされることになります。…

…2020年には「Super Nintendo World」のオープンも予定される中で、新たなチケット価格体系はピーク期間においてもゲストの体験がすばらしいものとなるよう支援するものです。…

分かりましたでしょうか?

❶ 多様なゲストのニーズ

USJ行こうかな…さて、チケット料金調べるか… え!高っ!7,900円?! もう少し安かったら行きたいのにな…」

なんて言うゲストの人は、7,400円の日を選択する。

「コナンファンだし期間限定アトラクションのUSJ行きたいなー んん???8,400円(´;ω;`)?!高い……けど、せっかくだし行こう!!」

というゲスト。期間限定でありなおかつコナンワールドの展開に惹かれ、高くても購入します。

❷需要の低い期間&ピーク期間

USJで年間を通してかなりのゲスト数になるハロウィン。 この時期は、非日常体験とそのクォリティ体験を欲するゲストでかなりかなり混雑します。 これが、ずばりピーク期間

アトラクションの長期メンテナンスや、定期メンテナンスにて運休が多く、さらにはクリスマスイベント明けと寒さで来場者が少ない1月。 これが、需要の低い期間

今回のチケット料金カレンダーを見てみると、クールジャパンが始まり、多くの学生(特に短大や大学)が春休みになる2月と3月は8,200円もしくは8,700円と、強気の設定になっています。

しかし、普段はバイトや、就活で春休みくらいしか行けないという状況の学生が集まれば、多少高くてもチケットは売れるのです。

一方で、小学生や中学生など、自身でお金を貯めにくい層や、親にお金を支払ってもらわないと行けないゲストは、チケットは買えず、USJに行くことができません。 もちろん、家族で行く人は買います。

このように、ゲストが日やシーズン、経済状況によって取捨選択を行うことで、ゲスト入場者数の均一化が図られる可能性があるのです。

でも、なぜUSJは複雑なシステムまで導入し、入場者数の均一化を狙うのでしょうか。

USJのイマとミライ

USJは、ハリーポッター導入以降、国内のみならず、海外ゲストが多く来るようになりました。

また、メディアに取り上げられる機会がかなり増えたことや、新コンテンツの導入により、国内ゲストの需要も増えてきています。

数年前まで、1月2月なんてゲストが少なく、かなり狙い目の月でした。

今は、閑散期にクールジャパンイベントを導入したことで多くのゲストが来るようになり、結局年間を通してゲストが混雑するパークでしかコンテンツを体験できなくなりました。

さらにはエクスプレスパスも高い値段設定のため、並ぶことを余儀なくされるゲストが増えてきているように見受けられます。

そこで出てくるのがゲストの不満です。

A君(高校生)の場合

「コツコツお小遣い貯めてやってきたUSJ楽しむぞ!
……あれ、バックドロップ170分?フライングダイナソー210分?
スパイダーマン110ふん……じょーずきゅうじゅ……((((;゜Д゜))))バタリ」

結局7,900円払って乗れたのは4個… さらにレストランにもカートにも並ぶことで楽しめたのかは微妙です。

Bさん(男性/家族4人で来場)の場合

「エクスプレスパスを家族4人分となると出費馬鹿にならん! 朝早くから来て楽しもう…!
よし、まずはワンダーランド?とやらでフライングスヌーピーから行こう!」

…(USJチケットブース到着) (海外ゲストが多く並んでいたため、購入まで30分かかる)

「やっと買えた…。前もって買っとけば良かったな…(´;ω;`)」

(入場ブースの非効率ゲート)
「なんだよ……スマホで読み取らせるなんて…そりゃ時間かかるよ…」

(入場後、ワンダーランドの場所をクルーに聞こうとするが、朝一でゲスト対応中のクルーが多い)

「誰にも聞けない……地図(スタジオガイド)で調べるか」

結局ワンダーランドに着けたのはパーク到着後1時間。

事前準備が整っていなかったため、予定が大幅に狂いましたが、不満が残るパーク体験でした。

Cさん(USJ常連/ショーパレ推し人あり)

「ハロウィンホラーナイト、ゾンビデダンスのために夕方からインパ〜。楽しみだな」

「やった!ハリドリ前に1列目空いてる!あと2時間か……でも、推し様のためなら何時間でも待ちますよ(`・ω・´)キリッ」


…(次第に人が多くなる)
(18時のハロウィンホラーナイト開始から、続々とゾンビデダンス場所に人が集まる)

「人増えてきたな(´;ω;`)ゾンビデダンスあるかな…」

(1列目より前に人が待機する)
『 …え、私の方がずっと前から待機してたのに…クルーさんも注意せず…』

(そして、ゾンビデダンス開催時間)

クルー「本日はここでのゾンビデダンスはキャンセルとなりました!!!」
自分「そんな!!!人キャン……」

ゾンビデダンスのためにインパしたCさんでしたが、人が多すぎて開催されず、、、、 結局推しも見れず他の場所でも混雑しており、満足な体験は出来ずに帰宅となりました。

これは私が勝手に考えた設定ですが、多様化するゲストに十分考えられるかなと思う内容ではないでしょうか。

要は、混雑によりいつも来れない、年パスでないゲストにも、そして常連にも不満が残り、満足な体験がしにくくなるという話です。

これが、イマ。 ハロウィンホラーナイトなんてまさに典型的な例かと思います。

常連もワンデーも、マナーの悪いゲストや人混みすぎて身動きも取れず。これではまた行こうとはなりにくいです。

これを変えるのが、ずばり混雑度の均一化。

今はタイミングを間違えれば混雑しまくりのパーク。 混雑するということは、それだけその日やシーズンに需要があるということです。

そこを値上げすることで、2つのメリットが生まれてきます。

それこそが、まさにイマにもミライにも繋がるのです。

2つのメリットとは

前の項で2つのメリットが出てくるとお話しました。 それは、

❶値上げにより、その日/シーズンの入場を諦める

価格変動制により、高い日も安い日も出てくるようになりました。 入場の優先度が、 そのシーズンに行きたい<価格の安さ の場合、他の安い日=需要が低い期間に入場を変更できる ことになります。

ということは、混雑日が少しはマシになるのです。

ということは、高くても入場したゲストの満足度が高くなるのです。

そして、高い値段でも入場したゲストこそ、また行きたい! 安い日に入場したゲストも、また行きたい! になりやすく、ミライにも繋がります。

❷ゲストのマナー向上

今まで、年パスの安さや、親からマナーを教えてもらっていなかったり、親しい仲間に注意せず流されてしまうような関係になったり、スマートフォンが発達したことで直接のコミュニケーション能力が失われつつあることで、USJでも一般的な常識と呼ばれていたことが、マナーでは無くなりつつあります。

例えば、

  • 展示車に乗らない
  • 待ち列割り込みをしない
  • 立ち入り禁止場所に立ち入らない
  • エンターテイナーにフラッシュを焚かない

です。

もちろん個人的にはパークのルール徹底の不足がマナー悪化に拍車をかけているとは思いますが、近年の社会の流れの方が強すぎるかなとも思います。

しかし、これを少しでも改善するのが今回の値上げです。

極端に例えば。

期間限定!入場料&アトラクション料金無料!
ハリウッドドリームザライド 新トラック体験キャンペーン!!

こんなのがあったら、どうなるでしょうか。 人が殺到し、容易にマナーの悪いゲストも来ることが予想できます。

逆に。

入場料別途5,000円にて!
ハリウッドドリームザライド 新トラック先行体験キャンペーン!!

5,000円という価格があるだけで、ゲストをふるいにかけることが出来ます。

需要の高い時期にこそ、入場料金を高くすることで、マナーの悪いゲストが減る可能性があります。

まとめ

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、多様なゲストのニーズに対応するとともに、日ごとの繁閑差を平準化して、総合的なパーク体験価値を向上することを目的に、スタジオ・パス(パーク入場券)チケット体系を刷新することといたしました。

まさに、この一文に表れています。

今回の料金システム&年パスライトも含め、本当にUSJの狙い通りになるかどうか、気になるところですね。

お読みいただきありがとうございました。